ドレミで愛を奏でよう
“すごい”ー…


単純だけど、その一言しか言えなかった。


本当にすごすぎて。


いつもの自信なさげな顔なんかじゃなくて。


堂々としてて瞳を子供みたいにキラキラさせて。


その歌声とその表情に、俺は思わず引き込まれた。


しばらくして、歌い終わった音色が俺の方へ近づいてきた。


…少しからかうか。


俺はそのまま動きをピタリと止めた。


最初は本当に引き込まれて動けなかったんだけど。


健全な男子高校生だもの。

からかいたくなるお年頃ってやつ?(笑)


 
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