ドレミで愛を奏でよう
「…ぇ!ねえ道也君っっ」

私が大きな声で名前を呼ぶと、道也君ははっとしたように立ち止まって私の方に顔を向けた。


もう12回ぐらい呼んだのに。


「はっ…早いですぅぅ」


送ってもらってる帰り道。

道也君は黙々と歩き続けてるんだけど、道也君の長い足と私の短い足。


歩幅が全然違うから、私は必死でついていく。


「…わり」


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