ドレミで愛を奏でよう
道也君は小さく呟いて、また歩き出す。



しばらく歩いていると。


ピタッと急に道也君が立ち止まった。


「ぶわっ!?」


私は道也君の背中におもいっきり顔面から突っ込んだ。


「いたたたた」


鼻がいたいよう…


「…潤だったら」


「へ?」


潤??


「潤だったら音色の歩幅に自然と合わせるんだろうな。」


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