俺と… どうしたいの?
口元に手をかざしてみると、夕姫の息が熱いのがわかり、おでこを触ると熱い。
熱… 先生はいないし、どうする?
とりあえずリボン外して、タオルかハンカチは…
俺は夕姫の制服のリボンを外そうとすると、俺の手を掴んで制した夕姫に、俺は言った。
「 苦しいだろ、外してやる 」
俺の手から夕姫の手が離れて、俺はリボンを解いてボタンを2つ外すと、少し楽になったようだ。
保健室の常連である俺には体温計がどこにあるかくらいすぐにわかり、計ろうとするが、相手は女…
夕姫ごと気にしてどうするんだと、俺はボタンをもう1つ外して、見える谷間は見ないフリをして体温を計った。
「 先輩… 水、欲し… 」
なんで俺が… ったく、しかたねぇな。
飲み物を買いに出ようとして、先に戸が開けられた。
「 おう、琉聖 戻るか?」
「 雅… いや、まだ。それ、スポーツ飲料だよな、くれ。んで、昼まで寝るわ 」
そう言って雅を追い返す。
なぜなら夕姫の制服は体温計を挟んでいるためシャツがはだけているから。
何となく、見せたくなかった。
夕姫の肌を…
雅から奪ったスポーツ飲料を計った後に飲ませるつもりでいた。
夕姫の熱は38℃、まぁまぁ熱がある。
「 先輩… 」
「 ほら、起きれるか?」
上半身を肩肘ついて少し起こし、スポーツ飲料を飲もうと口にするが、体制が斜めになっていたために、ダラダラと口から流れ出てしまった。
あぁ~ なんだってこぼすんだよ…
ガキか、コイツは。
「 すいません… 」
「 勘違いすんな、いいな?」
「 え… 」
グッとスポーツ飲料を俺は口にたんまり含んで、夕姫の口に自分の口を押しあてた。
「 ん… っ!」
俺は何を思ったのか自分でも理解できない。突飛な行動だった。