忘れない
いつものようにつまらない授業を終えて翔太と二人で帰った。
『彼女欲しいー。』
(またかよ…俺はいつまでこの話を聞くんだ…)
『実際、翔太行動に移してないからじゃねーの?』
もっともらしい事をいってやった。
『なーに話してんの?』
話しかけてきたのは俺と同じクラスの彩夏だった。
『また翔太の彼女欲しいとかいうの聞かされてんの?』
笑いながら彩夏が話しに入ってきた。
『ば、ばか!そんなんじゃねぇよ!』
『図星を言われて焦ってるのか話し方がしどろもどろだぞ?お前…』
『翔太、言うことはチャラいからなー。言う事は。』
この三人でいると必ずいじられるのは決まって翔太だった。
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