闇ノ花
「う……わ……っ」
その部屋は、他と何一つ変わらない普通の和室。
だけど……。
部屋のど真ん中に、大きくて立派な刀が堂々と置いてあり、光っていた原因はこれなのだと気付いた。
この刀が、家宝?
でも何で光っているの?
いくらなんでも、これはおかしい。
私は小首を傾げながら、その刀に近付いていった。
うわぁ……すごい、光ってる。
この刀本物かな?
本物だとしたら……お爺ちゃん、よく銃刀法違反で捕まらなかったな。