闇ノ花
──ヒュンッ!
「あっ、当たった!」
ど真ん中に命中!
「当たったよ、山崎!」
ぱっと振り返り、山崎を見つめる。
「うるさい、騒ぐな」
う、ちょっとくらい、褒めてくれたっていいじゃん。
ムッとしながらも、再び的に視線を向ける。
よし……二回目。
──ヒュンッ!
三回目!
全ての苦無が私の手元からなくなった。
「全部当たった!」
現代でいっぱい練習していたからか、その成果が現れたようで、何だか嬉しかった。