闇ノ花
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山崎の部屋に戻り、また昨日のように布団を敷く。
「山崎、今日は布団で寝てね」
「いや……いい」
「だってこれ、山崎の布団でしょ?今日もここで私が寝るわけにはいかないよ」
そう言いながら、もふもふと布団を弄った。
ふわふわしてる……暖かかったな、昨日は。
この感触が気持ちよくて、布団を触り続けた。
「なぁ、お前……」
「何?」
布団を触る手を止めて振り返ると、山崎が私の目をじっと見つめていた。
「──夜中、どこへ行ってた?」
ドクンと、心臓が跳ね上がる。
やっぱり山崎には分かってしまったのかな……。
この事は、沖田さんしか知らないはずだったのに。