闇ノ花
幕末に参りけり
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「ん……?」
木がざわめいている。
ていうか、ここは、どこ?森?
私はサッと立ち上がり、きょろきょろと辺りを見回した。
だけど、どこもかしこも木しかない。
おまけに真っ暗。
月だけがやけに目立っていた。
そして、さらに。
「雪……」
真っ白な雪が降っていた。
地面には大量に積もっている。
そして、あまりの寒さに体が縮こまる。
しかしその時だった。
ピリッと、空気が張り詰める。
誰だ……暴走族か忍か、それともただの通行人か。