闇ノ花




山崎は既に座布団に座っていた。





「あぁ」





そう一言呟き、団子をかじる山崎。





「はっはっは、小松君を驚かせようと思ったんだ」





大きな口で笑う近藤さん。


驚かせる?


あ……だから藤堂さん、あんなに慌てていたのか。





「まぁ、ささやかではあるが、たくさん食べてたくさん飲みなさい!」


「あ、ありがとうございます」





ぺこりと頭を下げる。


歓迎会……嬉しい。


本当に、素直に嬉しいと感じた。



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