闇ノ花
「……」
「俺は、もう少し日が経ってからでいいと思う」
「……はい」
確かにまだ早いかもしれない。
副長の言う通り、もう少し日が経ってからにしよう。
「そういえば……昨日小松は何をやってた?」
「……」
「様子を見て来いと言ったきり、お前戻って来なかったからな」
「色々、ありまして」
昨日、副長に頼まれて、部屋から出て行ってしまった小松の様子を見に行った。
小松は……木に寄っかかって寝ていた。
涙を流して。