闇ノ花
「……そうか」
「だけど私は、散っている桜が一番好きです」
私がそう言うと、土方さんは深く頷いてくれた。
同じなのかな?
だって……
「何だか、桜がまだ咲いていない時はまだ自分の夢が見付かっていない時で……。少し花開いた時は、夢が見付かった時。満開は、夢が叶った時で……」
「……散った時は?」
「また、新しい夢を探す時……自分が一つ成長する時です」
そう考えると、何だか前向きに考える事が出来る。