闇ノ花




「芳乃がやるの?お、おいっ、土方さん!本気かよ!」


「……あいつからやるって言ったんだ。黙って見てろ」





藤堂さんが叫んでいるけれど、私は構わずに古高さんの目の前に立った。


そして、こう言い放つ。





「私は未来の人間です」





すると、古高さんは顔を僅かに歪めた。





「貴方達が企んでいる事……知っています」


「……だったら……っ、もういいだろっ!何故それを仲間に言わない⁉」


「言えるわけありません。歴史を変えるかもしれないから」





私はそう言いながら、苦無を取り出す。


それを、古高さんの首に当てた。




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