闇ノ花




「それから、今、貴方を奪還するかしないか話し合いが行われていると思います。これも、未来に伝わった情報ですが」


「そう、なのかっ⁉」


「……しかし彼らは、貴方を奪還しに来ませんよ?」




ふっと、古高さんの顔が歪む。




「貴方はこんな思いをしているのに、仲間は助けに来てくれないんです。最低ですよね」




私は苦無をしまって、スタンガンを取り出した。




「これは未来の道具です。口を割るまで、これを貴方の体に当てます」





そう言い放ち、私はスタンガンのスイッチをオンにした。


バチバチッと飛び出る電気。


それを、古高さんの体に押し当てる。



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