闇ノ花
──
───
────
私はいつもの如く、山崎の隣に座ってご飯を食べる。
「味噌汁美味しいです!これ、芳乃さんが作ったんですか?」
沖田さんが大きな声で聞いてきた。
美味しいって……まな板、ぼろぼろに削れちゃったのに?
だけど何だか、嬉しい。
「はい……料理は、あんまりしたことないですが」
「流石です、芳乃さん!忍としても強いし、剣術ももっと練習すれば腕が上がりそうだし、料理は上手いし!」
こんな風に、私が監察方ではなくなっても、みんなは変わらない態度で私に接してくれた。
……気を遣ってくれているのだろうか。
だけど、その方が私にとってはありがたい。
あまり心配はかけたくないから。