闇ノ花
「無理だよ、考えたくなくても考えちゃうんだから……」
確かにそんな事考えなければ楽だよ。
だけど、私だって考えたくて考えているわけではない。
「……」
すると山崎は、少し間を置いて。
「……アホだな」
そう言いながら、私のおでこに軽く拳骨を落とした。
ひ、酷い……
不貞腐れた表情を山崎に向ける。
「私、怪我してるのに」
「お前、別の意味で捉えているだろ」
「……え?」
何を……?
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