闇ノ花





「金平糖は常備。……この間は、一人で十本くらい団子食ってたんだが」


「は⁉そんなに⁉」





どんだけ食べてるんだあの人は!


それに、金平糖常備って。


甘味好きにも程があるよ。


驚きながら、お汁粉を頬張る。


だけど、美味しい物を食べていると、時間が経つのが早いのは当たり前だった。





「うわー、美味しかった。ごちそうさまでした」





あっという間に、お汁粉がなくなる。


山崎もちょうど食べ終わったみたいだった。





「よし、行くか」





立ち上がり、お勘定をする山崎。


そうして私達は暖簾をくぐって店から出た。





< 341 / 522 >

この作品をシェア

pagetop