闇ノ花
儚く散る
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私は今、美祢さんと並んで団子を作っていた。
……と言っても、作っているのは私だけ。
美祢さんは一人でせっせとご飯の支度。
私は、せっせと団子や大福などの和菓子を担当。
そう。
今夜は宴だ。
──私達新撰組が、幕臣という幕府の直接の部下になる事が出来たから。
憧れの武士になる事が出来た……それは、近藤さんや土方さん達にとっては、本当に嬉しい事なのだろう。
だけど……正直に言うと、みんな複雑な気持ちだと思う。
だって、藤堂さんも斎藤さんもいないから。
「……ねえ、芳乃ちゃん?」
「はい?」
お団子を、手のひらで丸くころころと転がしながら聞き返す。