闇ノ花
「だから、私は……日本で一番強い忍になって、そいつらに復讐したいんだよ」
「お前は、本当に……」
「”馬鹿な女子だ“でしょ?……いつもそう言うよね、お爺ちゃんは。でも私のこの気持ちは、絶対に変わらないから」
私は……強くなる為に力がほしい。
例え恐ろしい“花姫”と言われようと。
何人もの命を燃やそうと。
それが、私の種となり芽となり、花となってくれるのなら。
「何度言えば分かるんじゃ?わしは、許さぬぞ」
お爺ちゃんに、どんなに反対されても。
私は闇と血に染まった忍になる──。