闇ノ花
「嬉し泣きだよ、山崎のアホ……」
「屁理屈だ。……だが、今まで傷付けて、悪かった」
「ほんとだよ、どれだけ辛かったか分かってるの?」
「小松……」
山崎は体を離すと……私に、優しくキスをしてくれた。
それから、また抱きしめられる。
「だけど……今はこんなに幸せだから、許すよ」
そして体を離すと……目の前に光が現れて、そこにあの刀が浮かんだ。
その刀は、光に包まれ……パリンッという音と消えていった。
これが、私の力と小松流の消滅を意味している事は、すぐに分かった。
だけど……これで、良かったんだ。
「私も好き……山崎」
「……俺も」
そう言葉を交わして……私達は、屯所へと向かった。