闇ノ花
未来から来た事を証明する為に、頑張って説明したけど……。
何だか、理科の先生にでもなったみたいだ。
でも、学校でやった理科の実験とか大好きだったな。
理科だけは、テストの点数が飛び抜けて良かったと自信がある。
他はめちゃくちゃだったけど。
男は驚きで、しばらくスタンガンを凝視していた。
さっきの余裕な表情は、どこかに飛んで行ったみたいだ。
「だが……異国の物かもしれない」
そう来ると思った。
……だけどね?
もっとすごい証拠があるんだから。
私は、スタンガンをひっくり返して、そこに細かく刻まれた字を男に見せた。
「ここ、読めますか?」
「読めるわけないだろう。それは日本語ではない」