闇ノ花
私はもう一度その文字を見てから、口を開いた。
「Made in japan」
「……」
「日本で作られた、という意味です」
私はそこまで言うと、スタンガンをしまった。
男はまだ驚いたような顔をしている。
それは山崎も同様であった。
しかし山崎は冷静な表情に戻り、男の方を向いた。
「副長。未来から来たという話は、本来なら信じる事は出来ませんが……このような証拠は信用性があるかと思います」
「だが……」
「それに、こいつと一度手合わせをしたのですが、俺の知る限りであれは小松流そのものでした。しかしそれは、この時代で見た小松流よりも遥かに進化した形の物でありました。……やはり、未来から来た事は本当なのでは?」
「……」
山崎が何故かフォローしてくれる。