闇ノ花




私のお爺ちゃんは、小松家小松流五代目の忍。



だけど現在は、忍をやめて、普通の神社の主として生きている。



もはや今は、小松家など存在していないような物だ。



──お爺ちゃんの話によると、私の両親が殺されたのは、私がまだ小さい頃だったらしい。



お爺ちゃんの娘、つまり私のお母さんに当たる人と、そして私のお父さんに当たる人が結婚をして、私が生まれて……しばらくの年月が経った頃。



私達“小松家”と、他にもいくつか忍の集団があり……そいつらが、跡を継ぐ予定であった両親を殺した。



私達の先祖代々ももちろん忍で、彼らやお爺ちゃんやお母さんといった、小松家の忍よりも強い者は存在しなかった。






小松家は日本一。


小松家を倒して日本一の座を奪おう──。






他の忍は力を上げた後に、そのような理由で私の両親を殺した。




< 7 / 522 >

この作品をシェア

pagetop