闇ノ花




「というわけで、話は終わりだ。くれぐれも、女がいる事で新撰組の名に恥じないようにしろ」





土方さんがそう言うと、今度は近藤さんが声を上げた。





「では、頂きましょうか」





その声と同時に、みんな食べ始めた。


私も山崎がいる所まで歩いていく。


山崎の隣が空いていたから、私はそこに座った。





「小松、お前は副長の小姓でもあるから、昼になるまではそっちに行け」


「うん」





土方さんの所か……。


正直、あの人苦手なんだよな、私。


何かする度に睨まれている気がする。





「それから特訓をするから、忘れずに戻って来い」


「分かった」


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