後輩レンアイ。

猫とイジメと家族愛


───清華side



ガラッ

いつものように教室に入り、いつものように机の上の落書きを無視し、いつものようにボロボロに切り裂かれた教科書をゴミ箱の中に持って行った。

そう、このクラスではイジメが盛んに行われている。
担任も担任で、ソレを止めようとしない。
そんなに、旦那寝取られたのが悔しかったのかねぇ。

だったらちゃんと、躾けとけっての。

毎日毎日、よくもまぁあきないでこんな事できるよね。
笑っちゃうわ。

そんなことを考えていると、クラスのリーダー格の女グループがこっちにくる。

「おはようございますわ、汚い汚い子猫ちゃん?」
「うっわ、香水くさ。」

…あ、本音でた。
「なんですって!?」
うるさいなぁ。
あたし、眠いんだよ。

「ちょっと、アナタ。この学園はねぇ、清く正しいのよ!アナタが居るだけであたくしたちもそういう目で見られるのよ!!
まったく、いい迷惑ですわ!」

いや、しらんがな。

「そんな汚れたアナタを、今日は清めて差し上げようと思いまして。」

いやな予感。
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