後輩レンアイ。
猫拾ってんの見たときも思ったけど…
中里清華は、案外優しいのかもしれない。

「おい、オマエ。」
「俺の名前はオマエじゃない。」
「チッ、めんどくせぇ奴。」
舌打ちされたー!!

「あのさ、なんで清ねぇに関わるわけ?」
「陸、なに言ってんの。」
「だって、オマエ清ねぇみたいな奴のこと嫌いなんだろ?」

ホントだよ。
俺、遊び人嫌いなんだよ。
俺の母さんみたいでさ。

「あぁ、嫌いだ。」
「じゃあなんで─────…」
「俺にもわかんねぇよ。ただ、中里清華はなんか違うなーと思っただけだ。」

あ、しまった。
つい中里清華って─────…

「ほう?中里清華、ねぇ…」
陸怖ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!

「アンタ、先輩に向かってそんな口きくんだー…。」
いや、ちょっと待て!!
中里清華…もとい先輩も、なんか怖くねぇか!?

「スイマセン!!先輩…その、怖いですよ!!」
「ふぅん?オマエ、清ねぇの後輩なんだ。」
まぁ、年代的にな。
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