後輩レンアイ。
「なら、問題ねぇか…」
待て待て待て!!
なんの問題だクソガキ!!

「あ゙?今クソガキっつった?」
心の声まで聞こえるんか!!
「せ、先輩!!」

こうなったら、一か八か。
「なに?」
「コイツを止めてください。」
「なんで?」
なんでって…

「陸が怖いからです。」
「陸中2なのに?」
この威圧で中2!?
あ、ありえねぇ…

「…なんだよ。あ、そういやオマエ名前なんだ?」
知らなかったのか。
「志堂龍太。」
「志堂って、あの志堂グループの!?」
そう言いながらリビングに入ってきたのは、小さめの女だった。

「あ、真奈。お帰り。」
「ただいま、お姉ちゃん。
…で、アナタまだ関わってんですか。」
わー、さすが弟妹。

「真奈ちゃん?
そう、俺志堂グループの一人息子。
将来俺が志堂グループを支えるんだよー。」
「志堂グループもおしまいね。」
「確実に潰れるな。」

なんだこの兄妹!?
喧嘩売ってんのか!?
俺だって…
「俺だってなぁ…っ!頑張ってんだよ!!」
「急に大きな声出さないで。
音葉が起きるでしょ。」

音葉とは、どうやらあの赤ん坊のことらしかった。
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