後輩レンアイ。
2章
こちら清桜祭実行委員です。
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ふあぁぁぁあぁあ…
眠い。
その一言に尽きる。
今は5時限目…一番瞼が下がる時間帯だ。
俺はゆっくりと瞼を下ろし、そのまま極楽浄土の観光旅行を始めた。
『あー楽しかった』
と極楽浄土からの無事帰還を祝して大きなあくびをし、起き上がる。
どうやらやっと5時限目が終了したようだ。
黒板に、やたらと何かが書き込まれていた。
あれ、俺の名前がある。
「清桜祭実行委員…志堂龍太ぁぁぁああ!?」
なぜ俺が!?
んなめんどくさいもん、誰が進んで手を挙げるか!
いくら俺が寝ぼけてても、それだけは絶っっっっっ対にありえない!!
「寝てるオマエが悪い。」
担任が、ボソッと言った。
俺!?悪いの俺ですか!?
「は~~~~~~~~…だるっ」
盛大なため息の後、キモチワルイ声が俺に次々とかけられた。
…これは、励ましのつもりなのか。
俺は、誰にも気づかれないように、混ざり合う香水の匂いにむせかえった。