後輩レンアイ。
郷に入っては郷に従え
───清華side
「そんじゃ、お邪魔しました。」
「二度とくんなくっつき虫。」
「陸テメェ…………ッ、~~~~~~!!」
「中2に勝てねぇって分かってんじゃん。」
反論したいけど勝てないってわかってるからできない、そんな顔をしながら、志堂クンは帰って行った。
「…ふぅ─────…」
「清ねぇ、平気か?」
「うん、大丈夫。」
「アイツ、清ねぇの一番疲れるタイプだろ。
さっさと突き放しちゃえよ。」
…さすが、陸はよく分かってる。
「…そう、一番疲れるタイプ。
なんだけど…
同類だって思う面もあるから…なのかな。
どうやって人を遠ざけてたか、思い出せないの。」
これも、全部アンタのせいだよ、志堂クン。
あたしは前のままでよかったのに、アンタがズカズカと勝手に、人の事情に土足で入ってくるから。
首突っ込むなって
ほっといてって、言ったのに。
「清ねぇ、心配すんなって。
清ねぇは俺が守る。」
「頼もしいね、陸。
ありがとう、あたしもみんながいるから頑張れるよ。」
あたしは真奈と宇巳と羽陏と陸を抱き寄せ、腕に力を込めた。
「弟妹<キョウダイ>は、あたしが守る。」