後輩レンアイ。
「…お言葉ですが、あたしは性欲処理のエキスパートであって、他人の心を奪うことに関してはサッパリ───…」
「その点は問題ない。
彼については私がすでに、調べ上げている。
無論、向こうにばれないやり方でね。」
「と、おっしゃいますと?」
「彼について知っていれば、君もいくらかやりやすいと思ってね。
弱いところをつついて慰めればいい。
君は計算高いから、楽勝だろう?」
わからない。
どうして理事長はここまで彼に関わろうとするのか。
これはなんか、危ないにおいがする。
と言うか、アブナいにおいしかしない。
ここは断っておくのが安全だろう。