後輩レンアイ。
「…ッあ、ぁ…ご、め、ごめんなさい…」
今日は、いろいろな俺の知らない先輩の顔を見た気がする。
「…俺、先輩を助けた方なんですけど。」
あきれたように言うと、先輩は顔を上げた。
「…ッ///」
(…ッなんで、そんな顔見せんなよ…!)
沢山涙のたまった目は、俺を煽るように上目遣いだ。
そして、走ったために火照った頬。
オマケに元々の顔が整っていて、肌も白い。
やめろって…!
そんな顔、先輩らしくねぇよ!
「あ、りが…と。」
震えている。
声が掠れるくらい怖かったのか。
本当は意外と臆病者?
まさかな。
いろいろ考えようとするけど、俺の頭は上手く回ってくれない。
(くそっ、見とれてんじゃねぇよ俺…!)