後輩レンアイ。

「ね、君たち分かってる？君らのお姉ちゃん汚いことして金稼いでんだよ？」

イケメンクンは、あたしの兄弟にそう言った。
事実だから否定はしないけど。

「…テメェ清ねぇｰｷﾖﾈｪｰのこと悪くいうな。
俺らを必死で育ててくれてんだ。

…清ねぇ、俺コイツ嫌い。」

陸、それは言っちゃだめ。
思っててもだめ。

「そうだぞ!!清ねぇ悪くいったら、ぶっとばすぞ!!」

宇巳、脅しになってないから。

「…アナタが誰かは知らないけど、お姉ちゃんのことをよく知りもしないくせに悪くいうのやめてもらえませんか？」

そんなにフォローしなくてもイイのに。
真奈は優しいな。

「君らよりはこの人のことしってると思うよ？

例えば、体売って男とヤって金もらってるとか。」

その件に関しては、ちゃんと皆知っている。

「そんなこと、皆知ってます。」

真奈がいうと、イケメンクンは驚いたようだった。

「知ってて止めねーの!?
嫌じゃねーの!?
大切な人が汚れてくんだぞ!!?」

うー、もっともですが。
あたしはそんな汚れ気にしない。
兄妹が幸せならいい。

「…清ねぇは汚れてなんかいない。
俺らのために頑張ってんだから、わがまま言うわけにはいかない。」

別にわがまま言ってもいいのに。