後輩レンアイ。
───清華side
…連れ出したはいいけど、どこに連れて行こうか。
あてなんて、あるわけないっつーの。
この町で、行くとこなんて_____
(ええい、この時間で開いてるとこ一個くらいあるでしょう、)
そう思って、必死に探した。
あたしが使うときは大体夜だし、昼に空いてる場所なんて探したことがない。
というか、夜ならどこでもあいてるから探す場所なんて必要なかったんだけど。
疲れきって、そろそろ足が限界に達したとき、ようやく開いているところを見つけた。
「先輩、これって…」
看板を見て、志堂龍太の顔が歪む。
「…入るよ。」
あたしはそのまま、ラブホに入った。
ただ、混乱した志堂龍太がどんなに手を離そうとしても、あたしは絶対に手を離さなかった。