後輩レンアイ。
「…ハイハイハイハーイ。」
絶体絶命、危機一髪のこの状況で、のんきな声を出しながら人混みをかき分けて俺の目の前に立つ。
そんな女、俺は1人しか知らないね。
「せんぱ…」
「アナタ達のだぁーいスキな龍太くぅん♡は清桜祭実行委員で忙しいの~。
ちなみにあたしのクラスも手伝ってもらうんで、アナタにかまってる暇ないのよね~。
ごめーんちょっ。」
…なんでそんな煽るような言い方しかできないんだこの人は。
「なっ…なんですって?!
アナタなんかが関わっていい人じゃないのよ?!
分をわきまえなさい!!」
「ハァ?
あたしの話聞いてました?
龍太くぅん♡を清桜祭の実行委員に仕立て上げたのはあなた達でしょ?
そ・れ・に。
あたし、清桜祭実行委員じゃないし。
モノホンはあたしにこの仕事をさせるために休まされてるみたいだけどー?
龍太くぅん♡が手伝ってくれるようじゃ、出てきちゃうかもねぇ。
じゃあ?
あたしはいつ関わるのかな~?
お嬢様ならそれくらい考えられる脳みそ持たないと、この国はおしまいだねー。」