ホントに大切なもの☆
客席のファンからの「ギャー!!」という声

会場に手を振る明希を見ると緊張してるのか拳を握り締めていた

ステージ中央に並び、その景色に涙が出そうになる

明希が「フッ…(笑)スゲーな…」と言った

私が「ですね…フゥ~!」と言うとファンが「フゥ~!!」と言った

暫くして明希が「はい!今日は一度きりのliveですよ、皆さん!」と言うとファンが「イェ~イ!!」と返した
「今日はスーツじゃないですか、明希さん!」と私が言うと明希が「今日は、いっぱいカメラが回ってるんで、めかし込んできとんねん!」と言った

私が「なるほど!」と言うと明希が「来瞳も気合い入ってるやん!」と言ってきたので私が「ドレスですよ♪黒でめかし込んできました(笑)」と言うと明希が「それ、スケスケ?パンツ見えんちゃうの?」と言ってきたので「Casissに合わせてエロにしたんですけど…」と言うとファンが「可愛い~!」と言って明希が「来瞳だけズルイわ!俺も言って!」と言うとファンが「エロ~イ!!!」と言ったので私が明希に「…(笑)こんなグダグダしてていいんですか?」と言った
スタッフがマイクスタンドを用意する
暫くして明希が私に「むしろ、歌わんでええんちゃう?」と言うとファンが「えー!!」と言って私が明希に「ほら、皆怒ってますよ?」と言うと明希が「てか、来瞳ファンは俺らの事知ってます?」と客席に訊くと客席に居る私のファンは、「知らな~い!」と言いそんな明希が「なんやと!?ほな、今から俺らの生い立ち1から話したるわ!」と言うとファンが「嫌ー!来瞳ー!」と言い明希が「まさかのCasiss拒否…(苦笑)」と言った

そんな明希に私は、「そんな事ばっかり言ってないで、始めますよ!」と言うと明希が「へ~い…」と返事をしたので私が「じゃ、聞いて下さい!」と言うと客席のファンからの「キャー!!」という声

明希と私がアイコンタクトを取り、曲が流れる

激しい曲から静かな曲まで2人で歌っていく

そして、あっという間に終盤に差し掛かる

明希だけをステージに残し、私は、それを穿けて見ていた

暫くすると明希が「えー、今日はこの場所で来瞳とliveが出来て…こんなに沢山の人が来てくれて、とても幸せに思います…」と言うとファンが「明希ー!!」と言った

すると明希が「今日はね、特別な日でもあって皆に大事な話もあって、このような場を作りました。聞いてもらっていいっすか?」と客席に訊くとファンが「なーにー!?」と訊いてきた

そんな客席のファンに明希が「今日はね、来瞳の誕生日なんですよ!知ってますか?」と訊くとファンが「おめでとー!!」と言った

「そんなね、彼女の産まれた日に…」と言い明希が言葉を詰まらせる

するとファンからの「頑張れー!!」という声

暫くして明希が「どうしても…俺から言いたくて… 来瞳にお願いをしました…えー…」と言うとファンが「明希ー!!」と呼び掛ける
すると明希が「彼女の産まれた日に…俺達は…"夫婦"になりました…」と言うとファンは、「………」と静まり返った

明希が「以前、来瞳のliveでの件が報道されたのですが…その相手は、俺なんです…すれ違いもあって、離れた時期もありましたが…僕は彼女となら未来を一緒に歩んでいきたいと思い、去年プロポーズをしました…はい…」と言うと会場がざわついている

暫くして明希が「"嘘"が嫌いなんで、ずっと前から皆に伝えたかったんですが…色んな壁があって、やっと今ここで伝える事ができます…急にね、こんな事をこの場で伝えるのはおかしいかもしれないけど…目の前にいる皆に直接、僕も来瞳も伝えたかったんです…」と言ってファンが「…………」と静かになる

明希が「僕らも皆と同じアーティストの前に1人の人間です…どうか素直なこの2人の気持ちが伝わるようにと願います…」

明希は、深く頭を下げた

そして「そして次の曲は…"誓いと証"という曲なんですが、この曲は大切な人を思って書いた曲です…遠回りをして離れたけれど、最後には明るい未来があればいいな…と思って書きました…じゃ、聞いて下さい!"誓いと証"…」

明希が「ありがとうございました…」と言い曲が終わり、再び頭を下げた

明希が「えー…」とまた言葉を詰まらせる

明希が下を向いた瞬間…

ファンが「おめでとー!!」と言った

私が「えっ…」と言い言葉を詰まらせると明希も「えっ…」と言葉を詰まらせるた

私の目に涙が溢れ出る

会場が拍手に包まれた

私は、「ウッ…ウウウウ…」となり、明希も「…ッ…」と言葉にならず、私は、その場に泣き崩れる

するとファンが「明希!来瞳!おめでとー!」と言うと明希が「…ッ…ありが…とう…」と言いファンが「おめでとー!!」と言うと「必ず…守ると…皆に…誓います…」と明希が小さな声で呟いた
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