Street Ball
翠に連れられて向かったのは、ショッピングモールの一階に在る、ハンバーガーのファーストフード店。
ご飯食べに行くって言っても、ファーストフードかよ。
外側に備え付けられた自動扉の前に立つと、中から漏れてくる冷気が足首を撫でる。
「なんか急に食べたくなっちゃったんだよね。」
地面から立ち上ってくる熱気を、全く感じさせぬ翠の笑顔に、揺れる巻き髪がアクセントとなる。
側頭部と後頭部を刈り上げた、胸元にマネージャーのプレートを付けている男が、カウンターで接客していた。
てきぱきと注文を受けていくが、縁無しの眼鏡の奥に有る小さな瞳が、ちらちらと店の奥の様子を伺っている。
ご飯食べに行くって言っても、ファーストフードかよ。
外側に備え付けられた自動扉の前に立つと、中から漏れてくる冷気が足首を撫でる。
「なんか急に食べたくなっちゃったんだよね。」
地面から立ち上ってくる熱気を、全く感じさせぬ翠の笑顔に、揺れる巻き髪がアクセントとなる。
側頭部と後頭部を刈り上げた、胸元にマネージャーのプレートを付けている男が、カウンターで接客していた。
てきぱきと注文を受けていくが、縁無しの眼鏡の奥に有る小さな瞳が、ちらちらと店の奥の様子を伺っている。