Street Ball
「よぉ、泰二。あの大会以来だな。」
俺の中学が二回戦で負けた、最後の大会。
優勝カップをかっさらっていったのは、泰二が左フォワードをこなす中学だった。
友達と呼べる奴が限りなく少ない俺が、泰二と話すようになったのは、大会で顔を合わせていたからだ。
そして、他の奴等とは明らかに毛並みが違うプレースタイルが、俺の興味を引いた。
尤も、試合中に話しかけてきたのは、人懐っこい泰二の方だった。
その泰二とコンビを組んでいたのが、対面している鉄。
こっちは無口なので、俺が喋った記憶は無い。
だがこの街で俺と同じ年の中では、センターをやらせて勝てる奴はまず居ないだろう。
俺の中学が二回戦で負けた、最後の大会。
優勝カップをかっさらっていったのは、泰二が左フォワードをこなす中学だった。
友達と呼べる奴が限りなく少ない俺が、泰二と話すようになったのは、大会で顔を合わせていたからだ。
そして、他の奴等とは明らかに毛並みが違うプレースタイルが、俺の興味を引いた。
尤も、試合中に話しかけてきたのは、人懐っこい泰二の方だった。
その泰二とコンビを組んでいたのが、対面している鉄。
こっちは無口なので、俺が喋った記憶は無い。
だがこの街で俺と同じ年の中では、センターをやらせて勝てる奴はまず居ないだろう。