Street Ball
歩きながらポケットから取り出したのは、見かける事が少ないスピリット。


水色のパッケージから一本取り出し、中に仕舞っていたライターで火を付ける。


通学途中のお決まりの一服。


歩いて十分とかからない学校は、住宅街の中で爪弾きもの。


警察の巡回コースに指定されていれば、近隣住民にそう思われるのも納得出来る話しだ。


校門を抜けた所で、右ポケットに入れていた携帯が、誰かからの着信を知らせる。


「もしもし?」
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