Street Ball
時刻は午後を過ぎ、胃凭れしそうな程空気が重い。


周りをフェンス、聳え建っているだけの雑居ビルの外壁に囲まれ、コートに風が吹く事は無い。


「よっ。」


先に来ていた泰二と鉄は、ホットプレートのように熱せられたアスファルトに耐えきれず、ボールを椅子にしてバッシュの紐を結んでいた。


「遅ぇよ夏目。」


そう言ったのは、スポーツ用の細く白いヘアバンドを首にぶら下げた泰二だった。


足下に視線を落とすと、AND1のTAICHIモデルを履いている。


暗めの緑色と白。そして個性的で機能的なデザインのAND1が、泰二のプレースタイルと酷似しているように感じた。
< 128 / 410 >

この作品をシェア

pagetop