Street Ball
「あー痛ってぇー!クソッ!あの角刈りの奴絶対許さねぇ!」
ペットボトルの水を飲み干し、鉄は怒りに顔を紅潮させていた。
「何があったんだ?」
「俺が夏目からパスを貰おうとする瞬間に、死角から打撃が入るんだよ!」
転んだ時に膝の皮が剥けた泰二は、傷口をペットボトルの水で洗い流している。
「なぁ夏目、あのスクリーンを何とか躱せないか?あの赤毛と身長は変わりないけど、体格の違う俺には正直キツいぞ。しかもシュート体勢に入る前は、足を引っかけやがるしよ。」
泰二の言う事は、尤もだった。
一番短気そうな鉄には、死角からのラフプレーで冷静さを無くさせている。
泰二には体格の違う赤毛をディフェンスさせ、つんつん頭がラフプレーをするより効果的にしていた。
恐らく、前半開始時に俺へのラフプレーが通じないと分かったから、二人に的を絞ったんだ。
俺も躓いた、いや、躓かされたラフプレーの洗礼…。
ペットボトルの水を飲み干し、鉄は怒りに顔を紅潮させていた。
「何があったんだ?」
「俺が夏目からパスを貰おうとする瞬間に、死角から打撃が入るんだよ!」
転んだ時に膝の皮が剥けた泰二は、傷口をペットボトルの水で洗い流している。
「なぁ夏目、あのスクリーンを何とか躱せないか?あの赤毛と身長は変わりないけど、体格の違う俺には正直キツいぞ。しかもシュート体勢に入る前は、足を引っかけやがるしよ。」
泰二の言う事は、尤もだった。
一番短気そうな鉄には、死角からのラフプレーで冷静さを無くさせている。
泰二には体格の違う赤毛をディフェンスさせ、つんつん頭がラフプレーをするより効果的にしていた。
恐らく、前半開始時に俺へのラフプレーが通じないと分かったから、二人に的を絞ったんだ。
俺も躓いた、いや、躓かされたラフプレーの洗礼…。