Street Ball
敗者復活戦3
試合日前日の練習も終え、いよいよ敗者復活戦の決勝当日。
敗者復活戦とはいえ、決勝戦である事に変わりはない。
それまでより倍近いギャラリーを横目に、[SB]へ入っていく。
[SB]の中も普段より買い物客が多く、間を縫ってレジ前へ抜ける。
「お、夏目も翠ちゃんも来たな。予想じゃ七対三だと。俺達が嫌われてるのか相手チームが強いのか、どっちだろうな?」
トーナメント表を見ながら、呆れ顔で肩を竦める泰二。
先週の試合終わりにアキと会った事で、また調子を崩さないか心配だったが、どうやら杞憂に終わったみたいだ。
「まぁ、嫌われてる方だろうな。この予想どおりに賭けた奴は、大損こいてる筈だし。」
「今日勝てば本戦に出場出来るんだよね?三人共頑張ってよ!」
小さな身体と大きな瞳に力を込め、それぞれの背中を叩いた翠を残し、試合開始前のコートへ向かう。
背中に残る痛みが、決勝という舞台に望む緊張感を、少しだけ和げてくれる。
敗者復活戦とはいえ、決勝戦である事に変わりはない。
それまでより倍近いギャラリーを横目に、[SB]へ入っていく。
[SB]の中も普段より買い物客が多く、間を縫ってレジ前へ抜ける。
「お、夏目も翠ちゃんも来たな。予想じゃ七対三だと。俺達が嫌われてるのか相手チームが強いのか、どっちだろうな?」
トーナメント表を見ながら、呆れ顔で肩を竦める泰二。
先週の試合終わりにアキと会った事で、また調子を崩さないか心配だったが、どうやら杞憂に終わったみたいだ。
「まぁ、嫌われてる方だろうな。この予想どおりに賭けた奴は、大損こいてる筈だし。」
「今日勝てば本戦に出場出来るんだよね?三人共頑張ってよ!」
小さな身体と大きな瞳に力を込め、それぞれの背中を叩いた翠を残し、試合開始前のコートへ向かう。
背中に残る痛みが、決勝という舞台に望む緊張感を、少しだけ和げてくれる。