Street Ball
丸いサングラスをかけていて、珍しい物を見ているような顔で俺を見つめている。


「…いや、別に。」


何も買う物がない俺は、冷やかし客以外の何者でもない。


「まぁゆっくりしてってよ。」


喫茶店でもないのに、どうしたらゆっくりしていけるのかが分からない。


お陰で、外に出るタイミングを失ってしまった。


「バスケ物しか置いてないスポーツショップも珍しいね。」


「ん?まぁね。隣にはあれがあるから、バスケ物以外は売れないのさ。」
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