Street Ball
本戦開始
昼間は泰二の家で、シュートや1on1の練習をして過ごした。
俺の素性を聞いたであろう泰二のお袋さんは、何も変わらぬ笑顔で俺を迎えてくれている。
夜になると、三日に一度は泰二の家から碧のマンションへ…。
そうして居る内に時は流れ、泰二と鉄、そして翠も夏休みに突入し、本戦も開始を告げた。
第一試合は、勿論チャンピオンチームの[REEF]から。
「うひゃ〜。凄い人の数だね〜。」
本戦第一試合も後五分で始まるという頃、俺と翠は[SB]の前に着いた。
翠が驚嘆の声を出すのも無理はない。
敗者復活戦では、フェンスを取り囲むギャラリーが、多くても二重だったのに比べ、本戦じゃ三重四重にフェンスを取り囲んでいた。
「これじゃ立ち見は無理っぽいな。」
この通りに入る前から、[BUZZ]の兵隊数もそれまでより倍近かったが、まさかここまでギャラリーが多いとは予想外だ。
そうは言っても、[REEF]の試合を見逃すつもりは微塵なかった。
俺の素性を聞いたであろう泰二のお袋さんは、何も変わらぬ笑顔で俺を迎えてくれている。
夜になると、三日に一度は泰二の家から碧のマンションへ…。
そうして居る内に時は流れ、泰二と鉄、そして翠も夏休みに突入し、本戦も開始を告げた。
第一試合は、勿論チャンピオンチームの[REEF]から。
「うひゃ〜。凄い人の数だね〜。」
本戦第一試合も後五分で始まるという頃、俺と翠は[SB]の前に着いた。
翠が驚嘆の声を出すのも無理はない。
敗者復活戦では、フェンスを取り囲むギャラリーが、多くても二重だったのに比べ、本戦じゃ三重四重にフェンスを取り囲んでいた。
「これじゃ立ち見は無理っぽいな。」
この通りに入る前から、[BUZZ]の兵隊数もそれまでより倍近かったが、まさかここまでギャラリーが多いとは予想外だ。
そうは言っても、[REEF]の試合を見逃すつもりは微塵なかった。