Street Ball
男が指さしたのは、レジの前にある扉。


上部にはめ込まれたガラス越しに、バスケのリングが見えた。


「…あれって、コート?此処でバスケが出来るの?」


「出来るよ。バスケって言うよりStreet Ballだけどね。」


その男の言葉を聞きながら、俺の足は扉の方へと向かっていた。


いや、男の言葉は最初しか聞こえていなかったの方が正しい。


俺の瞳を映し出した扉は、玩具を与えられた子供のように光っていた


「今夜時間が有ったら来てみなよ。面白いものが見れると思うよ。」
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