Street Ball
物心付いた時から、名前を聞かれたら名字で返していた。
名字だけなら、半分は中国人だとバレない。
幸いな事に、ずっと日本で育ったお陰で、外見だけなら日本人に見える。
「此奴等のチームの一人がな、仕事中に怪我したらしいんだ。バスケは出来るんだろ?助っ人としてプレイしてやってくれないか?」
…はぁ?
こんな見た事も無い奴等とプレイしろって?
「ちょっと富さん、勝手に決めないで下さいよ。こんな見た事も無い奴と組むなんて。」
毛先をオレンジに染めた短髪の男が、レジ越しに居る店長らしき男に抗議しだした。
お互い考える事は同じらしい。
「じゃあ棄権するんだな。」
名字だけなら、半分は中国人だとバレない。
幸いな事に、ずっと日本で育ったお陰で、外見だけなら日本人に見える。
「此奴等のチームの一人がな、仕事中に怪我したらしいんだ。バスケは出来るんだろ?助っ人としてプレイしてやってくれないか?」
…はぁ?
こんな見た事も無い奴等とプレイしろって?
「ちょっと富さん、勝手に決めないで下さいよ。こんな見た事も無い奴と組むなんて。」
毛先をオレンジに染めた短髪の男が、レジ越しに居る店長らしき男に抗議しだした。
お互い考える事は同じらしい。
「じゃあ棄権するんだな。」