Street Ball
「各チームの力量によってオッズが変動するから、基本的に棄権は無し。最悪の場合は、賭け金の十倍の罰金を相手チームに払わなきゃならない。だから、君が助っ人で入らなきゃ、彼奴等は最低で三十万払わなきゃならなかったって訳だ。」


三十万払わなくて済んだのに、この仕打ちかよ…。


どう致しましてだクソッタレが!


「これで懲りたかい?此処で口先だけの奴はインポと同じだよ。さぁそろそろ店仕舞いだから帰ってくれ。」


俺は役立たずか…。


手枷足枷を付けられたような、重たい身体を起こして、俺は自動扉へ向かった。


「あぁ…首からクラウンのネックをぶら下げた奴は誰なんだ?」
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