Street Ball
「ん?あぁ、ロンの事か。彼奴がこの辺りでマリファナやガンジャなんかを売ってる元締めだよ。このStreet Ballの胴元も彼奴だ。[BUZZ]ってギャングの頭だよ。」


あのにやけ面が、ギャングの頭だったのか。


それなら、あのスキンヘッドの反応にも納得出来る。


「あんたの名前は?」


雑誌にを開こうとしていた男が、手を止めて俺を見つめてくる。


「この[SB]の店長をやってる富だ。」


軽く頷き、俺は足を引きずりながら、翠を連れてゆっくりとアパートへの道を歩きだした。
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