Street Ball
酔いも手伝い、お袋の小言が止まる事は無かった。


眠い目を擦ろうと人差し指で瞼に触れると、飛び上がりそうな程に痛んだ。


「勝手に高校辞めてきたと思ったら、私と顔を合わせないように喧嘩して帰ってくんじゃないよ!」


頭を掻いてはひっぱたかれ、スピリットに手を伸ばそうとしては蹴られ…。


みっちり一時間以上もお袋の小言を聞かされた。


「そろそろ寝ないと、今日の夜の仕事に差し支えるんじゃね?」


気遣って出た言葉が火に油を注ぎ、三十分の延長となった。


…今日は厄日か?
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