Street Ball
やっとお袋が部屋から出て行ってくれて、漸く朝の一服。


煎餅布団の上に座り、押入の襖に背を凭れた。


大体、反省もしていない事を反省しろと言う方が変だ。


反省してないからこそ、そんな行動を取れたのだと分かれよ。


サッシの隙間から、時折吹いてくる隙間風。


立てた右膝の上で、スピリットの煙が棚引く。


クソみたいな学校に行かなくて良くなった代わりに、一分がやけに長く感じる。


はっきりと目覚めてはいるが、視点は何も無い宙を見つめたままだ。
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