Street Ball
東の空が次第に黒く染まっていき、二、三度点滅を繰り返した街灯が点った。
軋む身体で階段を下りきった時、三つ程向こうの街灯の下に、小さな影が動いているのに気付く。
目を凝らしてみると、学校帰りと思われる、制服姿の翠だった。
歩く度に大きなチェックの入った短いスカートが揺れ、薄い水色のブラウスは第三ボタンまで開けている。
間から見えた白い肌が、昨日の愚かな行為を思い出させた。
気まずい空気が適度な距離の中に漂う。
今更階段を上る訳にもいかず、後頭部を掻きながら歩き出した。
「…よう。今、帰りか?」
軋む身体で階段を下りきった時、三つ程向こうの街灯の下に、小さな影が動いているのに気付く。
目を凝らしてみると、学校帰りと思われる、制服姿の翠だった。
歩く度に大きなチェックの入った短いスカートが揺れ、薄い水色のブラウスは第三ボタンまで開けている。
間から見えた白い肌が、昨日の愚かな行為を思い出させた。
気まずい空気が適度な距離の中に漂う。
今更階段を上る訳にもいかず、後頭部を掻きながら歩き出した。
「…よう。今、帰りか?」